トランスコイルを「何となく」知っていれば大丈夫。

入社までの経緯を教えてください。

前職も同じように電気系の技術職でしたが、その会社はあまり業績が良くなく、このまま続けて大丈夫かなと思い、同業種で業績の良い会社を探していました。地元（九州）に残りたいというこだわりもなかったので、長野県は自然豊かでいいところかもしれないと思い転職を決めました。現在、安曇野に住んでいます。

どのような働き方をしていますか？

人工衛星に搭載されるトランスコイルの設計を行っています。厳しい条件がいろいろあるためそこが苦労するところですね。私が設計した製品がどの衛星に搭載されているのかは機密事項と絡んでくるので教えてもらえませんが、打ち上げられている衛星のどれかには使われています。
つい昨日も外部機関で評価試験を行いましたが、本当に過酷な試験で、その結果を踏まえて指摘された部分をどう対策するか。その繰り返しです。それが苦労でもあり、同時に面白さだと思っています。

転職後の勤務はどうでしたか？

技術部の中で私が担当しているのはトランスコイルの設計ですが、設計だけではなく、試作、評価まで担当しています。トランスコイルは、発注されるクライアントさんによっていろいろ細かな要求が異なるため、同じものを作ることはほぼありません。しかも人工衛星に搭載される部品なので、技術的にも非常に高度なものを求められます。電気のことはある程度わかっているつもりでしたが、学ぶことがたくさんありました。会社の中にはベテランが多く、何か困ったことがあってもすぐ相談できる。すると何らかの答えが返ってくる。おかげで成長できたと思っています。
転職に関しては、トランスコイルのことが「何となくわかっている」という人であれば大丈夫です。基本的には電気系の知識があればいいと思いますが、まったく何も知らなくても、仕事に対する興味さえあれば、1つひとつ覚えていけばいいと思います。