自由で和気あいあいとした企業風土が、新たな事業を生んでいます。
本社は、自然豊かで過ごしやすい長野県下諏訪町。ギスギスした人間関係とは無縁の社内環境で、技術者が伸び伸びと働いています。
またマレーシアの生産拠点におけるマネジメント業務など、海外にも活躍の舞台があります。
「それだったら、できるんじゃない?」が開発の原点。
トランス・コイル、電源、通信インフラ、通信端末、各種センサー、人工衛星用部品、LED照明、IoT…
当社が手掛けている製品は非常に幅が広く、一見すると共通性がないように思えます。
しかしその背後にあるのは「それなら自分たちで作れるんじゃない」という技術者魂です。
トランス・コイルを作れるのなら電源も作れるはず。
電源ができるのなら交換機もできるはず。
技術者たちの「できるんじゃない?」という探求心が100年つながり、少しずつできることが増え、事業が多様化してきました。
当社の技術部は、「自分たちに何ができるか」を常に考え、新しい製品を開発していく自由な雰囲気にあふれています。
社長からひとこと
私自身は技術畑の人間ですが、当社の雰囲気は技術部も、総務や品質管理も、マレーシアの生産工場も「和気あいあい」です。
和気あいあいというのは、「なぁなぁ」とは異なります。お互いに言いたいことを言い合える職場。余計なことに気を使わなくていい職場。お互いをリスペクトしている職場。そして、笑い声が絶えない職場のことだと私は思っています。
こういう環境だからこそ、自分のアイデアを素直に出すことができる。
イリイチが、技術の会社として100年も続いてきた第一の理由は「和気あいあい」にあると私は確信しています。
海外勤務の社員が現地の生活を堪能しています。
諏訪本社は設計・開発と、人工衛星用部品など特殊製品の製造を担っています。
一方、インフラ設備用の電源やLEDなどの製造を行っているのは、マレーシアの2つの生産拠点です。
実は当社がマレーシアに工場を設けたのは37年も前のこと。それ以来、主に管理業務やマネジメントを行うため、多くの社員が現地に出向しています。
マレーシアは、親日国で人々が優しい上、治安もよく、食べ物が美味しい国。日系企業もたくさん進出し、日本人コミュニティが充実しています。
こうした好環境のため「はまってしまう」社員もいます。
「そろそろ日本に戻ってこない?」
「いや、もう少しこっちで」
といった会話が、毎年聞こえてきます。
衛星も作るけど、UFOも!
マレーシアでは日系企業同士が人間関係でつながっており、思わぬ仕事が飛び込んでくることがあります。
例えばある日系企業の役員さんから「UFOキャッチャーを作ることができる会社を知らない?」と、飲み会で相談されたことがありました。
当社は設計、板金から電気関係、ファームウェア、商品ケースの製作までできるため、「うちでできるんじゃない?」ということでお引き受けしました。
現在、当社のUFOキャッチャーは、マレーシアのさまざまな商業施設で、お客様を楽しませています。
このような新しい仕事との出会いも、海外事業の面白さです。